ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

ビジネス書の書評ブログ。ビジネス書の紹介、ビジネス書の名言・言葉などを紹介しています。本の書評・感想レビュー

【メルマガ登録】(無料)まぐまぐ殿堂入りメルマガ  メルマガで読みたい方は、ぜひご登録を!
知識をチカラに
(マガジンID:0000139905) Powered by まぐまぐ
メールアドレス:

 本を書きました。絶賛発売中です!→ 『1つのことを長く続けられる技術』  本の詳細 → 『1つのことを長く続けられる技術』

 
 

『小さな会社の採用 お金をかけなくてもここまでできる!』中谷充宏

小さな会社の採用ということで、お金をかけないでできることなどが書かれています。

また、ミスマッチを防ぐ方法なども紹介されています。

『小さな会社の採用 お金をかけなくてもここまでできる!』中谷充宏

『小さな会社の採用 お金をかけなくてもここまでできる!』中谷充宏

『小さな会社の採用 お金をかけなくてもここまでできる!』中谷充宏

目次

第1章 今までの応募書類、面接では「良い人材」は採れない! 
第2章 ≪良い人材が集まるツボ①≫ お金はかからない! ネットの新手法
第3章 ≪良い人材が集まるツボ②≫ お金はかからない! アナログの新手法
第4章 面接で「即戦力」を見抜き自社の魅力を伝えるコツ
第5章 法的リスクもこれで安心、「体験会」「有期雇用」で絞り込むポイント
第6章 たった一人でも職場を破壊!「ヤバい人」をブロックする4つの盾
第7章 この「内定者の選び方」「フォローのコツ」で定着率が大幅アップ!

『小さな会社の採用』ここに注目・言葉・名言

「「集まる求人」になるポイント
結論はシンプルです。
応募者が知りたい情報を、正確かつ詳細に載せる。これしかありません。
中小零細企業で「あるある」なのが、たとえば就業時間について。
「9時00分~18時00分(1日8時間)、休憩:12時~13時」と、法定通りの内容を載せたとしましょう。実態がこの記載通りなら問題ありませんが、そういったケースの方が少ないでしょう。
「入社したら残業がどれだけあるのか?休日出勤はあるのか?」といった、応募者が知りたいところまで詳細に載せることが大事です。
「額面通りに載せたが実態は違う(入社してみたら実態が違った)」は絶対NGです。

応募者が知りたいのは、大きく分けて、①職種、②業務内容、③応募資格、④就業時間・休日、⑤給与、⑥転勤の有無、⑦福利厚生・教育制度の7つです。」(p.32-33)

応募者が知りたい情報を、正確かつ詳細に載せる

集まる求人になるポイントは、

応募者が知りたい情報を、正確かつ詳細に載せる

ということです。

まあそうですね。

そして、7つのポイントを詳しく伝えるということです。

内定辞退を防止するには?

「内定辞退を防止するには?
内定辞退は、皆さんもご経験がおありでしょう。
本人の意思で他社に流れるのは防ぎようがありませんが、他社に流れるのは自社のやり方がマズかったからかもしれません。
内定出しして入社するのを心待ちにしていたが辞退された、ということになると、少人数の中小零細企業ゆえにダメージが大きいです。
次に挙げる①②の施策により、内定辞退を見通せるようにしておくべきです。

①内定出しの際に、応募者の本音を聴き出す
②期限を設けて入社承諾書を提出させる

①について、内定を出そうと思っていますが、当社で働く気持ちはありますか?
もしまだ固まっていないなら、どのような要因があるのか、たとえば何が不安、不満なのかなど、率直にお話しいただけませんか?」と、尋ねるのは有効です。内定出しを前提にすると本音を話してくれる可能性が高まります。自社で善処できる内容なら、約束すれば辞退は避けられるでしょう。

入社承諾書は、だいたい2週間以内に提出させることが多い

②について。
中小零細企業ゆえに、こうした書類整備がどうしてもルーズになりがちですが、内定通知書とともに入社承諾書を渡しておき(7章末参照)、「内定を正式に受けるなら、2週間以内にこれを提出してください」と伝えます。2週間経過して提出がなければ次点を繰り上げる、新候補者を探すといった次の対策が打てます。もちろんごの間も、①のようなコミュニケーションを図るのは有効です。」
(p.210-211)

内定辞退に対処

内定を出す前に、どうなのかを相手に聞くということですね。

不満や不安などで対応できることであれば、あらかじめ対応できますし。

また、入社承諾書を出してもらうことで、相手の意思も確認できて、出してこないのであれば、別の人をということにもしやすいですね。

内定辞退がありうる前提で、初めから考えておいて、対処できるようにしておくのが、やはり今の時代には必要なのでしょうね。

取り入れたいと思ったこと

「定着に有効なメンター制のポイント
就業経験がある人であっても、新しい職場環境には簡単にはなじめないものです。
そこでぜひ取り入れてほしいのが、メンター制です。
これは簡単に言うと、直属の上司や先輩とは別の社員が、新入社員の面倒を見ていくという制度です。年齢の近い、社歴が近い先輩社員で、面倒見の良い、話がしやすいタイプの人が適任と言えます。
新入社員にとっては、不安や悩みを気軽に相談でき、新しい職場にフィットするスピードが速くなるメリットが、メンター役を任される先輩社員にはコミュニケーションスキルが向上し、仕事、職場に対する責任感が強くなるメリットがあります。」(p.216)

定着も考えたいとしたら、メンター制度も良さそうですね。

新人にも良いですし、メンター側・先輩にも良いところがありそうです。

あわせて読みたい

『最高の働きがいの創り方』三村真宗。何を共有すると良いか? - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

www.biztikara.com

 

こちらは、働きがいを作るために、どんなことをやっているのかといったことが書かれています。
様々な仕組み、施策を行なっているということがわかります。
働きがいを作りたい経営者の方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。

『小さな会社の採用お金をかけなくてもここまでできる!』

おすすめ度

★★★★☆

小さな会社の採用ということで、お金をかけずにできることなどが書かれています。
採用を改善したいという方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

採用担当者。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

応募者が知りたい情報を、正確かつ詳細に載せる

応募者が知りたい情報を、正確かつ詳細に載せていますか?

『売れる「値上げ」』深井賢一。どうやって値上げすると良いのか?

毎日のように、値上げが続いていますね。

そんな中、顧客離れ、取引先離れなどを起こさずに、どうやって値上げすると良いのか、といったことが本書では書かれています。

『売れる「値上げ」』深井賢一

『売れる「値上げ」』深井賢一

目次

第1章 「コスト上昇=値上げ」を付加価値に変える、という発想
第2章 値上げをしても顧客が増えた!あの定番商品の戦略
第3章 「小さく」「不完全な」取り組みにこそ価値がある
第4章 自社商品の強みをきちんと「変換」できていますか?
第5章 多額の宣伝費をかけなくても、「ナカマとミカタ」で価値は広まる
第6章 WHATよりもWHY!商品ではなくストーリーを売ろう
第7章 いまどき、「モノ」より「参加」がプレミアム
第8章 業界・社会が抱える問題は付加価値になる
第9章 価値を生み出す原石は、すべての会社がもっている
終章 値上げを付加価値に変える7つのメソッド
特別寄稿 コスト上昇時代、企業は選ばれ続けるためにどうすべきか(学習院女子大学名誉教授・マーケティング戦略論 江口泰広)

『売れる「値上げ」』のここに注目・言葉・名言

「コスト上昇時代を勝ち抜く!
キーワードは「共感と参加」
◎お客さんが共感・参加する「応援してもらえる値上げ」に!
コストに対する発想の転換を、どうすればお客さんに理解してもらうことができ、納得を得られるか。
そのカギを握るのは「共感と参加」です。「社会課題を解決するための活動量」が上昇していることをお客さんに誠実に伝え、「共感」してもらう。そして、その活動にお客さんにも「参加」してもらうのです。
企業の日々の活動や姿勢、提供する商品・サービスに「共感と参加」していただくことによって、お客さんにも納得いただき、かつ応援してもらえる値上げが可能になります。」(p.30-31)

「共感と参加」で、「応援してもらえる値上げ」に

納得と理解を得られる値上げであれば、顧客離れは起きにくいということです。

このためには、社会課題を解決するために値上げが必要で、その活動に参加してもらえるようにすると、納得を得られやすいとのこと。

たしかに、理由を伝えることで、理解などが進んで、納得しやすくなると思います。

その理由を作って、伝えていくことが大切ということがわかります。

誠実さ

「◎誠実さは等身大の存在として評価され、付加価値になる

小さくて不完全ではあるけれど「ちょっといいコト」は、消費者にとって自分たちの等身大で捉えることができるため、親近感をもってもらえます。
だから、自分たちも応援し、その輪を広げていこうという気持ちにもなり、それが商品を買うという行動にもつながるのです。
さらに、企業の取り組みを応援して商品を買った自分たちも「ちょっといいコト」をしている気分になれる。そんな気分も、ユーザーや消費者にとって重要な付加価値になります。
頑張ってもらいたいという応援の気持ちとともに、自分たちもちょっといいコトをしている気分になれる。そんな付加価値があるために、価格が高くても値上げをしても、選んでもらえる商品・サービス、企業になれるのです。」(p.69)」(p.)

不完全ではあるけれど

社会課題の解決というと、理想は完璧な解決策を提示できると良いですが、なかなか難しいところがあります。

だから、不完全な解決策ではあるが、それを説明して伝えることで、わかってもらえるようにする。

このように、丁寧に説明することで、等身大の存在として評価されるということです。

何もしないよりは、何かをしたほうがいいというか、少しでも改善するのであれば、不完全でもやったほうが良いですよね。

完璧ではないが、ここは改善できますと伝えることが、付加価値になるということです。

取り入れたいと思ったこと

「◎身近な商品・サービスの「変換と換算」の手法

「タイパ」に取り組んできた商品であれば、食品に限らず、日用品、調理家電など、どんな商品にも適用できます。
ただ、より「共感」を生むように伝えるには、よりていねいなアピール法が必要です。
すなわち「変換と換算」のうまさが必要なのです。
例えばレトルト食品の場合、「電子レンジで温めるvsお湯で温める」の比較では、電子レンジで温めた場合には、お湯で温めるより二酸化炭素排出量を約80%も削減できるとします。そうであるなら、電子レンジ使用だと1食あたりだと、どれくらい二酸化炭素を削減できるのかを計算して、伝えます。」(p.86)

伝えることの大切さを感じられる本書ですが、伝え方として、変換して換算するとわかりやすいということです。

わかりやすく伝えることで伝わるというのがあると思うので、考えて伝えるようにしたいものですね。

あわせて読みたい

『小さな会社の売れる仕組み』久野 高司

www.biztikara.com

こちらは、小さな会社の売れる仕組みということで、どのようなことを考えると良いのかということが書かれています。
戦略5原則などを考えて、売れる仕組みを作りたい方が読まれると、参考になると思います。

『売れる「値上げ」』深井賢一

おすすめ度

★★★★☆

売れる値上げということで、納得感のある値上げを行う考え方などについて書かれています。
どのように値上げをすると良いかを考えたい方が読まれると、ヒントなどが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

 「共感と参加」で、「応援してもらえる値上げ」に

その値上げに納得感がありますか?

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八。事業計画書を作成するときのポイント

140億円の負債から自立再生した著者が、経営のポイントなどについて書かれています。

Q&A形式で書かれています。

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八

目次

第1章:成功する経営者が持っている心得
第2章:仕事と商売の本質
第3章:社長として最低限知っておきたいお金の話
第4章:会社と家族を守るための銀行交渉術
第5章:どんなピンチも乗り越えられる組織とマネジメント

『経営の極意』のここに注目・言葉・名言

「社長が管理すべきは、営業売上? 営業利益?
銀行が気にする数字はどこ?
中小企業の社長の中には、営業売上ばかり気にしている人がいます。
かつて、日本の人口が増え、社会がどんどん成長していたときは、売上が増えれば利益も増えました。「大きいことはいいことだ」の時代です。
しかし、今は違います。今の時代に最も大切なのは、売上よりも利益です。
銀行が決算書や試算表で真っ先に見るのも、その会社の営業利益です。
なぜなら、営業利益が出ていない企業は、売り買いで商売が成り立っていないからです。極論を言えば、商売をしている意味がないのです。」
(p.152)

社長が管理すべきは、営業売上? 営業利益?

売上を気にしないという経営者はいないのではないかと思います。

一方で、利益はあまり気にしていない社長などは多いかもしれません。

銀行は、営業利益を見るということです。

まあ、そうですよね。

赤字だと問題があるということになりますから。

わかっている人にとっては当たり前のことですが、意外とできていないというか、やっていないことかもしれません。

事業計画書を作成するときのポイント

「事業計画書を作成するときのポイント

口頭説明なしで、誰が見てもわかるように
銀行に提出する事業計画書に、ただ数字だけを並べている社長が本当に多くいます。
最近は、グラフや表をきれいにつくることができるので、とても見栄えのいいものに仕上がっています。
しかし、そこに解説がないと意味がありません。
それを指摘すると、「口頭で説明する」と言いますが、それでは伝わりません。
その口頭で行なった説明内容は、銀行の担当者が上司に報告するときに、8割から9割は忘れてしまうものだからです。

その計画書を支店長や本部の人が見ただけで、理解できるような資料にするべきです。伝言ゲームではないですが、担当者に説明したことが伝わるとは限らないからです。
たとえば、1年で3割売り上げが上がるように数字ができていても、そこにエビデンスがなければ、説得力がありません。それを納得できる解説が必要です。
銀行もプロですから、担当者は突っ込んできます。そのときにタジタジになっては印象が悪くなります。
逆に、戦略が見えるような解説が書かれていれば、相手も納得してくれます。その計画書を見れば、説明がいらないぐらいの計画書が理想です。」
(p.247-248)

事業計画書は、見れば説明がいらないぐらいの計画書

事業計画書は、見れば説明がいらないぐらいの計画書が理想ということです。

なかなか難しいかもしれませんが、数字だけではなく、説明があるだけでも違ってくると思います。

ポイントなどをまとめてわかりやすい計画書を作る。

見れば説明がいらないくらいの説明書を作る。

これができれば、銀行もですが、誰にとってもわかる計画になりますね。

取り入れたいと思ったこと

「また、コンサルタントの指導などで「3年で売上2倍」などという計画を出してしまう会社もありますが、銀行にしてみれば、現実的ではありません。銀行によっては頼されない計画書になってしまいます。
まるで高度経済成長時代のようで、絵に描いた餅です。現実的な計画書を作成するほうが銀行からの信頼を得ることができます。
私は、1年目は堅実に上がる、2年目は少し伸びる、そして、3年目に成長するというホップ・ステップ・ジャンプの計画書を指導しています。
なぜかと言うと、銀行はたいてい2~3年で人事異動するからです。担当者は自分がいる間に堅実に伸び、将来性はかなりあると思える計画書をつくることです。
成長しない企業には、銀行も付き合いたくありませんから。」(p.249)

現実的な成長軌道の計画書を作るということです。

ホップ・ステップ・ジャンプ。

こんな計画書を作って、実現できる戦略や方法を実行していきたいものですね。

あわせて読みたい

『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』小川 実

www.biztikara.com

 

こちらは、小さな会社が、仕組み化する際に押さえておくことなどが書かれています。
仕組み化が必要だと感じている経営者の方などが読まれると、参考になると思います。

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』

おすすめ度

★★★★☆

経営のポイントなどについて、Q&A形式で書かれています。
経営のヒントなどを知りたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

中小企業の社長。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

銀行は、営業利益をまず見る

営業利益を見ていますか?

『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』酒井 大輔

ドン・キホーテの経営について書かれています。

小売業として、一風変わったお店というイメージがあるのではないかと思います。

そんなドン・キホーテは、どのような考え方で経営を行っているのか、一端がわかります。

『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』酒井 大輔

『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』酒井 大輔

『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』酒井 大輔

目次

第1章|日本の食は「第2の自動車産業」
…まるで日本の「デパ地下」/ロサンゼルスで「トーキョーセントラル」
第2章|変幻自在の店づくり
…全国で勃発「しくじっちゃいました」/「Z世代の聖地」になったドンキ/東京駅で菓子と酒に「全振り」/小売業はアミューズメントだ/"コピペ厳禁"店舗デザインもドンキ流/「店内でラップバトル」が広告になる
第3章|型破りの商品づくり
…"主張強め"のパッケージ/みんなの75点より、誰かの120点/意外とドまじめ!? 商品会議に潜入/Z世代がゆるくつながるラボ誕生/顧客の「マジ」な声を受け止める/ユニーが"改心"!? 「価格総選挙」
第4章|仕事をゲームにする仕組み
…「ミリオンスター」と「アンサーマン」/圧縮陳列を競う伝説の「D鉄」/「バイト上がり」が活躍するドンキ/髪色でも個性を貫け
第5章|ドンキ流が総合スーパーを救う ―小売り"第三極"の布石―
…実験場となった「ダブルネーム店舗」/ドンキを強くした「ユニーの生鮮」/チェーン店よさらば、自ら業態を創造せよ/入社2年目の"国王"誕生!? 「変身共和国」/ユニーを変えた、知られざる「商売人たちの系譜」
第6章|創業者・安田隆夫
◎ インタビュー「店は作品、店員が主役だ」
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
創業会長兼最高顧問
安田隆夫氏
第7章|真のCEOは「源流」
◎ インタビュー「社長は会社の主役にあらず」
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
代表取締役社長CEO ドン・キホーテ社長
吉田直樹氏

『進撃のドンキ』ここに注目・言葉・名言

「それが、CV+D+A。
CVはコンビニエンス、Dはディスカウント、Aはアミューズメント。
つまり、便利さ+安さ+楽しさという3つの足し算で、買い場の魅力は決まるということだ。キラキラドンキなど特化型の店舗では、ここにT(トレンド)が加わることもあるが、CV、D、Aは全店共通の要素である。

「物を売るな。空間を創造せよ」

PPIH上席執行役員CIOの軽部氏は「最も重要なのはアミューズメント。
一番なくしちゃいけない僕らのDNA」と強調する。ドンキといえば商品を高く積み上げる「圧縮陳列」が有名だが、それは買い場を楽しくする一つの要素にすぎない。
軽部氏が入社したとき、真っ先に教わったことが「物を売るんじゃない。空間創造なんだ。面白い空間ができれば、ついでに物が売れるんだ」ということだった。
これまで多くのチェーン店が追求したのは便利さ(CV:コンビニエンス)と安さ(D:ディスカウントだった。結果的に、日本には世界に冠たるコンビニ店舗用ができ、イオンなどの総合スーパーは規模拡大で安さを競った。だが、人口減でコンビニは飽和状態となり、スーパーは円安と物価高で値上げを余儀なくされ、それぞれが成長の限界に直面している。
ドンキは3つ目の楽しさ(A:アミューズメント)を磨いてきたからこそ、チェーン店の限界を打破し、成長を維持できているとも言える。電子商取引(EC)が広く普及する中でも、テーマパークのように楽しい店だからこそ、わざわざ足を運んでもらえるのだ。
事実、これまで見てきた通り、ドンキには一つとして同じ店はない。外観のデザインも、店内のレイアウトも、並んでいる商品も、ポップの見せ方や陳列スタイルも千差万別だ。それは、マーケティングでいう4Pをすべて現場に任せているからである。」(p.110-111)

楽しさ。CVはコンビニエンス、Dはディスカウント、Aはアミューズメント

「物を売るんじゃない。
空間創造なんだ。面白い空間ができれば、ついでに物が売れるんだ」

ここは、やはり他の小売店とは、少し異なっていますよね。

楽しさがあってこそ、ということです。

楽しい店づくりを考えている。

そして、それを、現場に任せているところが大きいということです。

顧客の「マジ」な声を受け止める

「顧客の「マジ」な声を受け止める

ドン・キホーテや総合スーパーのアピタ、ピアゴ。PPIHグループの電子マネー「majica(マジカ)」アプリに2023年11月、新機能が追加された。「マジボイス」である。
合言葉は「みんなの声で、ぜんぶが変わる!!」。商品へのダメ出しや、店舗、サービスに関する要望など、利用客の本音(=マジな声)を吸い上げ、改善に生かす試みだ。
PPIHでは現場の最前線で働く担当者に権限がある、というのはこれまで何度も見てきた通りである。このマジボイスでは、そこからさらに一歩進んで「お客様自身に権限を委譲するところまでやってしまおうという話なんですよ」と語るのは、PPIH上席執行役員兼PB事業統括責任者で、グループ全体のデータ活用を担う子会社カイバラボも率いる森谷健史氏だ。
お客に権限を委護するとはどういうことか。それは、マジボイスのシステムを深掘りすると、見えてくる。マジボイスには「正直レビュー」というコンテンツが搭載されている。」(p.198)

顧客の声を聞く

顧客の声を聞く。

意外とやっていないことではないでしょうか。

ドン・キホーテでは、マジボイスという機能で、ここでお客様の声を集めて、改善を試みるということです。

面白い取り組みですね。

仕組みがあるということが大切なのだと思います。

お客様の意見を活かせるようにしたいものです。

取り入れたいと思ったこと

権限移譲についても書かれています。

任せることの大切さがわかります。

このあたりは、やはり考えたいところですね。

あわせて読みたい

『小売の未来』ダグ・スティーブンス

www.biztikara.com

 

こちらは、小売の未来ということで、これからの小売について書かれています。

タイプや領域というものを選んで、強化するというのはわかりやすかったです。

小売やマーケティングに興味がある方が読まれると参考になると思います。

『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』

おすすめ度

★★★★☆

ドン・キホーテの経営などについて書かれています。
大切にしていることなどがわかります。
ドン・キホーテの経営などか学びたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

CVはコンビニエンス、Dはディスカウント、Aはアミューズメント

CV+D+Aを考えてみる

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

サイゼリヤの元社長、堀埜一成氏が、どのように急速拡大を実現したのかといったことを書かれています。

独特な経営のザイゼリヤ。

その一端などを知ることができます。

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

  • 作者:堀埜一成
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

目次

プロローグ サイゼリヤはなぜ定期的に「炎上」するのか
第1章 「ないない尽くし」からのスタート ――創業時から受け継がれたサイゼリヤのDNA
第2章 入社してはじめてわかったサイゼリヤの真実 ――農業、工場、商品企画、店舗オペレーション
第3章 プロパーではない「外様」社長として ――それまでの常識を覆す
第4章 サイゼリヤ流「負けない戦略」 ――当たり前のことを当たり前に
第5章 次の「ミラノ風ドリア」を開発する ――ヒット商品のつくり方
第6章 サイゼリヤはなぜ中国で受け入れられたのか ――海外進出の成功法則
第7章 何があっても従業員を守る ――東日本大震災とコロナ禍における危機対応
エピローグ 社長業の13年を振り返って

『年間客数2億人の経営術』のここに注目・言葉・名言

「儲けようという気がない
プロローグで、サイゼリヤには原価計算がない、ノルマがない、社内政治がない、という3つの「ない」の話をしましたが、これらの底流には、そもそも儲けようという気がない、というもっと大きな「ない」が隠されています。
 まともな原価計算がなかったのは、「おいしいから食べてみて」というつくり手の良心が先にあるからで、たくさん食べてほしいから、決められた量以上に「盛る」店まで出てきてしまうわけです。そうした現場では、採算度外視とまでは言わないにしても、コストをきっちり管理して、とにかく一定以上の利益を出すという考え方はなじみません。」
(p.42)

儲けようという気がなかった

「外様」社長の堀埜氏によると、サイゼリヤは儲ようという気がなかったということです。

「おいしいから食べてみて」ということから始まって、あまり儲けたいという考えがないということでした。

これをどうやって良いところを残しつつ、変えていくかということが本書では書かれています。

すべては「人のため」に

「すべては「人のため」に
このように、私が入社した当時のサイゼリヤは、会社組織としては、まさに「ないない尽くし」の状態でした。それでいて人気店となり、店舗数も順調に伸びていたのですから、まさに「奇跡の会社」としか表現のしようがなかったわけです。
その快進撃を支えていたのが、理念と商品力です。
サイゼリヤの基本理念は、「人のため」「正しく」「仲良く」という3つの言葉からなっています。
「お客さまに喜んでもらいたい」という気持ちは、創業以来、脈々と受け継がれてきたサイゼリヤのDNAです。ここでいう「人」には、お客さまだけではなく、従業員とその家族、取引先、株主、その他のステークホルダーすべてが含まれています。
「自分のため」でも「売上のため」でも「利益のため」でもなく、「人のため」に尽くすこと。「誰かの役に立ちたい」というホスピタリティが、すべてに優先するのです。」(p.52)

「人のため」「正しく」「仲良く」

そんなサイゼリヤは、理念と商品力が支えていたということです。

理念は、「人のため」「正しく」「仲良く」ということです。

これらを従業員が守っていて、商品も美味しいものを提供する、人のために尽くすということをやっていた。

だから、人気店であり、店舗数も伸びていたということです。

取り入れたいと思ったこと

「サイゼリヤのことを、ただの安いイタリアンレストランだと思っている人は多いかもしれません。でも、その裏側には、おいしさと安さを生み続ける確固たる仕組みがある。サイゼリヤは魔法ではなく、技術と知恵によって「奇跡の会社」となっているのです。」(p.175)

仕組みがあるということです。

この仕組みを知りたい方は、本書を読んでみてください。

理念や仕組み、商品力が、背後にはあるのだということがわかります。

あわせて読みたい

『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』小川 実

www.biztikara.com

こちらは小さな会社が、仕組み化する際に押さえておくことなどが書かれています。
仕組み化が必要だと感じている経営者の方などが読まれると、参考になると思います。

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

  • 作者:堀埜一成
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

おすすめ度

★★★★☆

サイゼリヤがどんな会社だったのか、そこからどのように変えていったのかということが説明されています。
サイゼリヤの経営などに興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

 「人のため」「正しく」「仲良く」

「人のため」「正しく」「仲良く」していますか?

『愛される企業 社員も顧客も投資家も幸せにして、成長し続ける組織の条件』

愛される企業は、業績が「ビジョナリー・カンパニー」より高いそうです。

「愛される企業=世界屈指の高収益企業」72社に共通することなどについて書かれています。

『愛される企業 社員も顧客も投資家も幸せにして、成長し続ける組織の条件』

『愛される企業 社員も顧客も投資家も幸せにして、成長し続ける組織の条件』

『愛される企業 社員も顧客も投資家も幸せにして、成長し続ける組織の条件』

ラジェンドラ・シソーディア,ジャグディッシュ・シース,デイビット・B・ウォルフ

目次

第1章 思いやりと愛情をベースとしたビジネスの構築
第2章 新時代、新ルール、新資本主義
第3章 無秩序への対処
第4章 従業員―資源から源泉へ
第5章 顧客―癒やすか、売らんかなで行くか
第6章 投資家―愛される企業が蒔いたものを刈り取る
第7章 パートナー―見事な調和
第8章 社会―究極のステークホルダー
第9章 企業文化―決め手となるもの
第10章 愛される企業のまとめ
第11章 複雑さの向こう側
付録 「愛される企業」の概要

『愛される企業』のここに注目・言葉・名言

「「愛される企業」とは?
「愛着」「愛情」「喜び」「誠意」「エンパシー(共感)」「同情」「思いやり」など、愛情を表すことばはいろいろある。少し前までは、こうしたことばはビジネスの世界で受け入れられていなかった。それが変わりつつあり、いまは、こうしたことばを難なく受け入れている企業が増えている。
だからこそわたしたちも「愛される企業」と造語したのだ。愛される企業は、簡単にいえば、すべてのステークホルダー集団の関心事を戦略的に調整することで、ステークホルダーに「愛されている」企業のこと。ほかのステークホルダー集団を犠牲にして利益を得るような集団はひとつもなく、どの集団もみんな同じように豊かになっていく。愛される企業は、ステークホルダーを喜ばせ、愛着を感じてもらい、ロイヤルティにつながるやり方で、すべてのステークホルダーの機能的ニーズにも、精神的ニーズにも応えている。」(p.50-51)

「愛される企業」とは?

「愛される企業」は、ステークホルダーを喜ばせ、愛着を感じてもらい、ロイヤルティにつながるやり方で、すべてのステークホルダーの機能的ニーズにも、精神的ニーズにも応えているということです。

機能や精神的ニーズに応える。

ここがポイントのようです。

しかも、すべてのステークホルダーにということで、ここは、なかなか難しいところかもしれません。

企業文化が一番重要

「企業文化が一番重要
本書のはじめのほうで、こんな問いかけをした。「どのステークホルダーが一番重要か」。これまで一般的だった考え方では、投資家が一番重要であり、投資家の利益が最優先だった。わたしたちは、社会こそが「究極の」ステークホルダーである、と前章で主張した。企業によっては、従業員(ザ・コンテナストア)、あるいは顧客(ホールフーズ)が一番重要かもしれない。
しかし、「だれ」が一番重要かの議論を超えるためには、まず、愛される企業にとって「何」が一番重要かをじっくり考える必要がある。この「何」が企業文化にあたり、愛される企業をほかの企業から際立たせ、「すべての」ステークホルダー集団のための大きな価値創造を可能にしているものだからだ。インダストリアルデザインで世界的に有名なIDEOの経営陣は、利益追求より企業文化の維持を重視している。
サウスウエスト航空は、企業文化が業績にとって必要不可であると考え、常設の「文化委員会」を立ち上げた。さまざまな階級の従業員によって推薦された96名で構成されているこの委員会は、「サウスウエストをこれほどすばらしい企業、そして家族にしている独自の精神・文化の創造・向上・振興に必要なことはなんでもする」のが任務だ。」(p.300)

企業文化

企業文化とは、何が大切かといった価値観や行動原理といったところでしょうか。

これが一番重要ということです。

何を一番重要と考えるのか。
それが企業文化の根幹になるのかもしれません。

もしくは、なぜ仕事やビジネスを行うかの理由が、企業文化の元にあって、それが行動になっていく。

いずれにしても、愛される企業では、企業文化を大切にしているということです。

自社では、何を重要と考えているのかということを、創造、向上、振興しているということです。

取り入れたいと思ったこと

「愛される企業のリーダーは、地域そして社会全体に貢献するよう、従業員を促し、励まし、報い、評価し、称費している。ただ単にそれが正しいことだからだ。企業が社会的責任を果たす一番の方法は、慈善事業への寄付ではなく、そこで働いている全員が、収益だけではない意義ある仕事に熱心に取り組むことだ。
愛される企業は、経営陣、管理職、現場の社員が協力し合い、ステークホルダーのどの集団にも同じように貢献することで揺るぎない絆を築いている。こうしたことが協力や支援の意識を育み、従業員は互いを出世のライバルと見なすのではなく、それぞれが成果をあげられるよう助け合うようになる。」(p.132-133)

社会全体に貢献できる仕事をするように、愛される企業のリーダーは従業員を促しているということです。

自らも率先して、そのような仕事をするのでしょうし、従業員が、熱心に社会に貢献できる仕事ができるように、環境なども整えるなどするのだと思います。

あわせて読みたい

『人間主義的経営』ブルネロ・クチネリ

www.biztikara.com

人間主義的経営

人間主義的経営

Amazon

こちらでは、ブルネロ・クチネリの経営についての考え方がわかります。
人間主義的な経営、資本主義ということを考えたい方が読まれると参考になると思います。

『愛される企業 社員も顧客も投資家も幸せにして、成長し続ける組織の条件』

おすすめ度

★★★★☆

「愛される企業」の共通点について書かれています。
「愛される企業」はどのような企業なのかといったことを知りたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

経営者。
愛される企業について知りたい方。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

「愛される企業」は、すべてのステークホルダーの機能的、精神的ニーズに応える

機能的、精神的ニーズに応えていますか?

『リーダーシップは「見えないところ」が9割』吉田幸弘

「Z世代」や「年上部下」など、どんな部下でも成長させるリーダーがどんなことをやっているのかといったことが書かれています。

部下のいるリーダーの方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。

『リーダーシップは「見えないところ」が9割』吉田幸弘

『リーダーシップは「見えないところ」が9割』吉田幸弘

『リーダーシップは「見えないところ」が9割』吉田幸弘

目次

第1章 リーダーシップは「見えないところ」で差がつく!
第2章 できるリーダーは部下の「ここ」をこっそり見ている
第3章 リーダーのフィードバックは「準備」が9割
第4章 上司や他部署に味方されるリーダーの「気づかい」
第5章 リーダーが「見えないところ」でやっている仕事の工夫
第6章 リーダーの「自分を整え、高める」秘密のルーティン
第7章 チーム力を高めるリーダーの「見えない」習慣


『リーダーシップは「見えないところ」が9割』のここに注目・言葉・名言

「「マーケティング部に行くには、〇〇さんとつながっておくといいぞ」
かつて言われていたこれらのアドバイスは、Z世代には通用しません。
Z世代は会社を超えて通用するスキルを身につけたいと思っているからです。できるリーダーは、そのことをよく理解しており、1o1ミーティングをする際も、「将来、マーケティング部に行くには?」ではなく「マーケティングの専門家として業界で通用するには?」、「営業成績をアップさせるには?」ではなく「どんなモノでも売れる営業マンになるには?」といった形で話しています。」(p.51)

Z世代は会社を超えて通用するスキルを身につけたいと思っている

昔から、会社に関係なく通用するスキルを身につけている人は強いというのはあると思います。

ただ、最近は、一つの会社でずっと働くということも減っているところもあるでしょうし、副業・複業などをしたいという人も増えているでしょう。

だとしたら、どこにいても通用するスキルを身につけるには、といった話をしたほうが良いのでしょうね。

相手が求める情報を伝えるリーダーであれば、少なくとも話は聞いてくれるのではないでしょうか。

クールダウン

「心を切り替えるクールダウンの「儀式」
このように、常に平常心であることを求められるリーダーは、何かあった時、心を整える自分なりの「儀式」を準備しているものです。それが「クールダウン」の儀式です。
クールダウンとは感情が乱れた際に冷却期間を置くことです。冷却期間といっても、数分で十分です。」(p.147)

平常心でいるために

信頼されるリーダーとなるには、まずは落ち着いているというのは必要かもしれません。

いつも慌てている人を信用するという人は少ないでしょうから。

そういう意味で、平常心でいるということは必要なのかもしれません。

だとすると、感情が乱れた際に、整える時間や儀式があると、心を落ち着かせやすくなりますね。

コーヒーを淹れる、ガムを噛むなど、自分が落ち着く方法を見つけて、実践したいものです。

取り入れたいと思ったこと

「昨今、離職率が高い職場の特徴として、「きつすぎる職場」と「ゆるすぎる職場」があります。
「きつすぎる職場」ではメンタルが崩壊したりするのに対し、「ゆるすぎる職場」は成長できない環境になっています。リーダーは
チームがこのような雰囲気に陥っていないかを常に気にかける必要があります。」
(p.190)

ゆるすぎるのも、また離職率が高くなるということです。

成長できないからということのようです。

難しいところですが、ちょうど良いところを探りたいですね。

あわせて読みたい

『伝え方でいつも得するリーダーなぜか損するリーダー』吉田 幸弘 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

www.biztikara.com

こちらは、リーダーの伝え方などについて書かれています。

伝え方で悩むリーダーの方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。

『リーダーシップは「見えないところ」が9割』吉田幸弘

おすすめ度

★★★★☆

リーダーシップは、どういったところを押さえると良いのか。
最近のリーダーに求めれることなどを考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
リーダー。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

Z世代は会社を超えて通用するスキルを身につけたいと思っている

リーダーとして、どのように部下と接していますか?

『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』笹井 清範 (著),柳井 正(解説)

倉本長治氏の言葉をまとめてあります。

「商売の心構え」を商売人にむけて書いた本とのことです。

『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』笹井 清範 (著),柳井 正(解説)

『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』笹井 清範 (著),柳井 正(解説)

『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』笹井 清範 (著),柳井 正(解説)

目次

第一章 損得より先きに善悪を考えよう
第二章 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
第三章 お客に有利な商いを毎日続けよ
第四章 愛と真実で適正利潤を確保せよ
第五章 欠損は社会の為にも不善と悟れ
第六章 お互いに知恵と力を合せて働け
第七章 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
第八章 公正で公平な社会的活動を行え
第九章 文化のために経営を合理化せよ
第十章 正しく生きる商人に誇りを持て


ここに注目・言葉・名言

「商人とお客様とが
人としてあたたかいものを
与えあおうと誠実を尽くす
その営みを商いという」(p.64)

「お客様と商人は、対等な立場にあります。上下の関係ではなく、どちらも同じ人間として、信頼感を醸成することからすべてが始まります。
愛される商人とは、困ったときにはいつでも頼れる隣人であり、見習いたくなるような賢い生活者であり、心許せる誠実な友人であるべきです。商人の道、それは誠実を尽く人間の道にほかなりません。」(p.65)

お客様と商人は、対等な立場

お客様と商人は、対等な立場で、同じ人間として、誠実に付き合うということです。

人間同士の関わりの一つが、商売なのでしょう。

売り手としては買ってもらえばありがたいですし、買い手としては良いものを買うことができれば嬉しい。

そんな関係を作れると、良い商売になるのだと思います。

値決め

「常にお客様の利益を守り
かつ己の利益も外さない
正しい利益を生み出す
不退転の売価を付けよう」(p.116)

「価格は商人の哲学の反映であり、品質は商人の誠実さを映し出す鏡にほかなりません。 あなたの店に並ぶ一つひとつの商品の価格と品質を見直しましょう。常にお客様の利益を 守りつつ、かつ己の利益も外さない値決めこそ商いの要諦です。」(p.117)

お客様の利益にも、己の利益にもなる価格

お客様の利益にも、己の利益にもなる価格、値段をつけることということです。

安くすれば良いというわけではなく、また、高すぎる価格も違うということですよね。

自分にもお客様にも利益になる価格をつける。

ここを考えたいですね。

取り入れたいと思ったこと

「利益とは
お客様から信頼された証拠であり
商人が責任を負う
未来のための資源である」(p.118)

利益とは、未来のための資源。

利益をどう使うかで、未来が変わってきます。

利益の使い方を考えたいですね。

あわせて読みたい

『現代語訳 論語と算盤』渋沢 栄一。守屋淳(翻訳)

www.biztikara.com

 

こちらは、渋沢栄一氏が、論語からどのようなことを学んで実践しているのか、といったことがわかります。
論語と一緒に読んでみると、なお良いと思います。
論語や渋沢栄一から学びたい方は、こちらも読んでみてください。

 

『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる』

おすすめ度

★★★★☆

出版社「商業界」の主幹だった倉本長治氏の言葉がまとめてあります。
商売とはどういうものなのか、といったことを考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

商人とお客様とが人としてあたたかいものを

与えあおうと誠実を尽くすその営みを商いという

あなたにとって、商売とは?

【書評】『THE POWER OF REGRET   振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある』ダニエル・ピンク

後悔したくないという人は、多いかもしれません。

本書は、そんな後悔にも力があるという話が書かれています。

『THE POWER OF REGRET   振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある』ダニエル・ピンク

『THE POWER OF REGRET   振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある』ダニエル・ピンク

『THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある』ダニエル・ピンク

目次

PART1 後悔の名誉回復
第1章 「後悔なんてしない」主義の落とし穴
第2章 後悔は人間を人間たらしめるもの
第3章 「せめてもの幸いは……」と「もし~~していれば……」
第4章 後悔は人間をよりよい人間にする

PART2 後悔という感情の正体
第5章 後悔の表層構造
第6章 私たちがいだく4つの主要な後悔
第7章 基盤に関わる後悔
第8章 勇気に関わる後悔
第9章 道徳に関わる後悔
第10章  つながりに関わる後悔
第11章 「~~できたのに」と「~~すべきだったのに」

PART3 後悔とどのように向き合うか
第12章 過去の行動の取り消しと「せめてもの幸い」思考
第13章 後悔を認めることからはじめる
第14章 未来の後悔を予測する

後悔にどう向き合うべきかーーまとめ

『THE POWER OF REGRET』のここに注目・言葉・名言

「後悔は、現実よりも好ましい結果を想像する上方の反実仮想の典型だ。
究極の「もし~~していれば・・・・・・」思考なのである。

研究により明らかになってきたように、後悔という感情がもつ力の源泉は、それが苦痛と快楽に関する通常の損得の計算に反する点にある。この感情の役割は、まさしく人を気落ちさせることにあるのだ。いま気分が沈むことにより、将来好ましい行動を取る後押しがされるのである。」(p.62)

もし、〜していれば

後悔は、もし〜していればという思考です。

もっと良くなっていたはずなのにということですね。

このため、将来似たようなことがあったときなどに、好ましい行動を後押しするということです。

確かに、そういう面はありますね。

だから、後悔にも力があるということだと思います。

ただ、前もってできれば、もっと良いとも、個人的には思います。

将来のことを考えて、行動するともっと良いのではないでしょうか。

夢と義務が

「夢と義務があってこそ真の人生

私たちは、実行しなかった義務よりも、失われた機会について後悔することのほうが多い。しかし、誰もがよく知っているように、本当に人間らしい人生とは、夢と義務の両方の要素が揃っている人生だ。人々がいだく後悔が写真のネガのようにくっきりと描き出すのは、真に人間らしく生きるうえでは、自分のための夢と、ほかの人たちへの義務の両方を大切にする必要があるということだ。

義務ばかりで、機会のない人生では、成長できない。しかし、機会だけで、義務を伴わない人生は、空疎だ。機会と義務の両方を重んじる人生こそが真の人生なのである。」(p.229-230)

機会と義務の両方

義務を伴わない人生は、空疎だということです。

そう考える人もいるでしょうけれど、そう思わない人もいると思います。

というか、機会だけ、夢だけの人生を送れる人は、そうはいないことでしょう。

義務などがあった上で、どうやって自分のやりたいことなどの夢を実現していくのか。

それが、現実だろうと思います。

そんな現実の中で、後悔の力を活用しつつ、行動していくと良いのでしょうね。

思ったこと

4つの主要な後悔ということで、

基盤に関わる後悔
勇気に関わる後悔
道徳に関わる後悔
つながりに関わる後悔

が紹介されています。

結局、適切に行動することが大切ということがわかります。

あわせて読みたい

『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』大塚 寿

www.biztikara.com

 

 

『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』です、時間の使い方などについて書かれています。
時間を有効に使いたい方が読まれると、参考になると思います。

『THE POWER OF REGRET  振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある』ダニエル・ピンク

おすすめ度

★★★★☆

後悔をどう考えるかといった話が書かれています。
後悔の力を活用したい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

後悔したくない方。
ビジネスパーソン。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

もし、〜していれば

もし、〜していればと考えて、行動する

『スタートアップ芸人 ─ お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』森武司 

元芸人の森武司氏が起業して、どのように経営しているかといったことが書かれています。

仲間をつくる力などを中心に話されています。

 

『スタートアップ芸人 ─ お笑い芸人からニートになった僕が  「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』森武司 

『スタートアップ芸人 ─ お笑い芸人からニートになった僕が  「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』森武司 

『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』森 武司 

目次

はじめに ── 貯金0円、4年間のニート生活でも人生は大逆転できる
★第1章 ── 芸人クビの引きこもりニート、会社をつくる
★第2章 ── タネと水で仲間を集める
★第3章 ── 仲間を見極める
★第4章 ── 仲間を成長させる
★第5章 ── 仲間との絆を深めるしくみ
★第6章 ── 顧客を仲間にする
★第7章 ── 取引先を仲間にする
おわりに

『スタートアップ芸人』のここに注目・言葉・名言

「事業で一番大切なこと

最近つくづく感じるのは、事業で一番大切なのは誰とやるかだ。 企業にはヒト、モノ、カネ、情報が必要といわれるが、僕の中では断然ヒト。

最初は4人で街コンの会社を始めたが、化粧品のEC通販をやる頃には社員、アルバイトは70人になっていた。「森の会社なら入りたい」と仲間たちが入社し、次に仲間の仲間が入社した。
求人募集はしなかったが、口コミだけで10人になった。
詳細は後ほど触れるが、一緒に働く仲間には能力、情熱、人間性が大切だ。
創業時に集まった西、市川は人間性がよかった。心根がやさしいしウソをつかない。
西については、西を悪く言っている人に会ったことがない。
市川は能力も情熱も高く「とにかく森と起業したい」とやる気がみなぎっていた。」(p.60)

事業で一番大切なこと

人が事業を行うので、やはり人が大切ですよね。

企業は人なり、と言ったりします。

やはり、人が事業では大切なのでしょう。

そして、能力、情熱、人間性が大切ということです。

とくに、人間性と情熱が大切になりますね。

能力は、すごい能力があるに越したことはないですが、すごい能力がないとできないビジネスだと、その人がいなくなったら、続けるのは難しいでしょう。

日報

「1 日報と月報で努力の方向性を示す

日報はKPIの設定がすべて

社員一人ひとりを成長させるのが、仲間として重要だ。
事業は進めるプロセスがよくても、結果が出なければ失敗だ。
ビジョン、ミッションがどんなにすばらしくても、赤字が続けば事業の継続は難しい。 そこで僕らは日報・月報を活用し、社員一人
ひとりの粗利を管理し、成長の指針としている。」(p.136)

日報でKPIを報告する

KPIを設定して、日報で報告してもらうようにするということです。

LINEグループに、画像で送るようにしているとのこと。

このように共有することで、盛り上がり、自然に送りたくなるということです。

こういう仕組みも、仲間が成長するための仕組みの一つで、とくに、日報は日々の成長を感じられる方法になっているようです。

取り入れたいと思ったこと

「面白いことが次々起こる「全社員ヒアリング」制度

どうせなら「何か変えることに時間を使おう」という考えから誕生したのが、「全社員ヒアリング制度」だった。
僕を含む8人の役員が、管轄している全事業の内勤社員を対象に1on1を行う。
一人15分くらいで「事業はどうしたらよくなるか」「どうしたら成長できるか」を互いにディスカッションする。 
この15分は好きなことを言っていいが、愚痴を言う場にならないよう「会社や個人にとってよくなること」だけを提案してもらう。
役員が提案を聞いたら必ず回答するのがルールだ。
実行できそうならすぐやり、できないときは理由を言う。」
(p.224)

全社員に、どうしたら良くなるか聞く。

これ良いですね。

取り入れたいと思います。

あわせて読みたい

『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』吉田満梨,中村龍太

www.biztikara.com

 

 

こちらは、優れた起業家が実践する「5つの原則」ということで、思考様式などについて書かれています。
このように考えると、行動しやすくなるはずです。
成功確率を上げる行動などをしていきたい起業家の方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。

『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』

おすすめ度

★★★★☆

元芸人の森武司氏が起業して、どのように経営しているかといったことが書かれています。
押さえるところはどういうところなのかがわかりやすいです。
これから起業したい方などが読まれると、参考になることが見つかるはずです。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

能力、情熱、人間性

能力、情熱、人間性を見ていますか?