『アリストテレス 無敵の「弁論術」』
人を説得する技術
アリストテレスは、哲学者ですが、『弁論術』という、説得の本があります。
本書は、その『弁論術』をわかりやすく説明しています。
▼ ここに注目 ▼
「彼の説く弁論術による説得とは、ある感情を持った特定の人たち(先の例なら「月曜の朝、気分のよい人」)を説得するというよりむしろ、弁論を通じて、聞き手をこちらに有利な感情へ誘導するものです。いわば聴衆の感情を積極的にコントロールし、自分の主張に味方させようというもの。」(p.057)
感情を誘導する
論理だけではなく、感情のことも考える。
しかも、感情をこちらの有利になるように誘導する。
そういうことを考えての話し方。
これが、アリストテレスの弁論術からはわかるということです。
説得推論+例証は最強
「例証を使う際には、いくつか注意点があります。
それは、アリストテレスが、「一方が他方よりよく知られている場合に、その熟知されているものが一方の例証となる」(『弁論術』第一巻第二章)と述べているように、根拠となる方の個別例は、相手が納得済みで、よく知っているもの(常識)でなければいけないこと。」(p.136)
よく知っている例で説得する
論理的だけではなくて、例がよく知っているものがあると、説得されやすい。
こういうことです。
努力の大切さを伝えたいときには、有名なスポーツ選手の努力の話などを伝えると伝わりやすい。
たとえば、こういうことですね。
▼取り入れたいと思ったこと
幸福や「良いこと」を伝える際のポイントなども紹介されていました。
価値観をどうやって伝えるか。このあたりのこともわかっていると、伝わりやすいですね。
取り入れたいと思いました。
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アリストテレス 無敵の「弁論術」
アリストテレスが、どのように説得や弁論について考えていたか。
弁論術について、わかりやすく解説されています。
説得の技術を高めたい方が読まれると、参考になると思います。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
話し方を学びたい方。
ビジネスパーソン。
★『アリストテレス 無敵の「弁論術」』
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説得推論+例証は最強
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