『こころ動かす経済学』
こころと経済学
本書は、日本経済新聞の朝刊に連載されていた、「やさしい こころと経済学」をまとめたものです。
こころと経済学について書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のエリザベス・ダンらは、他の人のためにお金を使うと予想外に幸福感が増すという仮説に整合的な実験結果を報告しています。」(p.45)
他人のためにお金を使うと幸福感が増す
自分のためにお金を使う。
それで幸福感が増すというのはわかりますよね。
他人のためにお金を使うと、幸福感が増す。
こういうこともあるそうです。
この実験結果では、むしろ、自分よりも他人のためにお金を使うほうが、幸福感が増すそうです。
おもしろいですね。
内発的モチベーションの喚起
「エドワード・デシ教授によると、内発的モチベーションに影響を及ぼす要因は2つ存在します。
1つは、能力を発揮し、目標を達成できると認識する「有能感」です。もう1つは、取り組んでいる課題について、誰からも干渉されず、自らの意思でコントロールできるという「自己決定感」です。」(p.182)
有能感と自己決定感
「できる」と「自分で」ということが大切なのでしょうね。
できないと思ったら、やる気にはならないでしょう。
他人にやらされているというのも、やる気にはならないのでしょうね。
モチベーションにつながるのは、有能感と自己決定感。
知っておくと、やる気に参考になりますね。
▼取り入れたいと思ったこと
人とのむすびつきと幸福の関係についても書かれていました。
お金を介しての人とのむすびつきでも、幸福とは関係しているのでしょう。
このあたりは、人間とお金・経済の興味深い関係だなと思います。
▼ あわせて読みたい ▼
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こころ動かす経済学
心と経済学。
その関係などについて書かれています。
経済と心の関係に興味がある方が読まれると、興味深く読むことができると思います。
読んでみてください。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
経済学と心理について考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『こころ動かす経済学』 日本経済新聞社 (編集)
★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】
内発的モチベーションにつながるのは、有能感と自己決定感
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